滝沢演舞城の半分は、やさしさでできています(2回目)。


えーと、裕さんの話です。幸宏さんとか戸塚さんも物凄く見ていましたが*1、それは他の方にお任せします。あーでもちょっとだけ。いや幸宏さんほんとかっこよかった。夢物語で前方を指差しながら上半身は微動だにせず下半身でリズムをとっているところがマイベスト幸宏さん。あと最初の方の金のハチマキもほんとに素敵だった。あのストイックなお寿司屋みたいなところがたまりませんねあの方は。そして戸塚さん。なんか最近戸塚さんがどストライクで私の好みのルックスなのかも知れないと思い始めました。まあストライクゾーンが鬼のように広いんですけど、あの方小山田君に似てません? 私の中の「目がギョロリ系好い男」に仲間入りですよ。ちなみに茂山宗彦くんとか、スネオヘアーの系譜ね。


さて裕さん。演舞城の半分がやさしさでできていると、そう思ったのは、裕さんがほんとうに大事に使ってもらっていると、それに尽きます。
裕さんご登場のシーン、おじいちゃんで出てくるあのシーン。アドリブではないですがきっちり笑いを獲った後の、若く凛々しい弁士に変わるあの瞬間。


あの演出に10000円(S席の場合)。


A席だったら5000円かしら。いやもうあれが、あの裕さんのための演出が、もう感涙にむせび泣かずにいられようか! 世間やエイト以外のジャニーズファンにとっての裕さんて、今は「しゃべらなければ男前」よりも「顔は良いのに喋るとコテコテ」もっと言えば「あまりに若手芸人過ぎて顔の良さに気づかない」だと思うんですよ。ちょっと待って! 喋れるとは言っても、ラジオスターといえど、どこまで行ってもジャニーズとしてのそれなんですよ。そうじゃない、むしろ裕さんはジャニーズの中でも壮絶な美貌を誇る現代のアドニスだから! 肌はビーナス、誕生日毎に若くなる奇跡のピーターパンだから! 私は好みじゃないけど(失礼)! と常に叫びたい私にとって、ここまで溜飲の下がる演出が他にあろうか。「しゃべるとおもろい」←→「超絶美青年」の相反する裕さんの売り、またそのギャップをここまでまざまざと見せつける演出は、エイト舞台でだってなかった。しゃんと背筋を伸ばして羽織の襟を整えながら、朗々と口上を述べる裕さんの凛々しく美しくかっこいいことって言ったらさあ(ばんばんと机を叩く)! 私は毎回双眼鏡取り落として涙目でしたよ。裕さんがいちばんかっこよく見える、裕さんのための演出ですよ。タキ様のお城でこんなに良くしていただいてありがとうございますー!
もうこの時点でドリボズ的不安は解消されていたんですが(はやいな)、その後はその確信を強めるばかりでしたよ。裕さんの役割は、もっぱら狂言回し。ご本人も仰ってましたが確かに一番変更点が多そうな。これがボズだったら「便利に使いやがって」と思うところですが演タキ城だと「信頼して任せていただいているのね!」と思える不思議。まあ要するに勝手なんです。


ダイジェスト的に歌舞伎の演目をやった中で、私的いちばんの見所は「男の花道」です。話題の女形姿ですが、一見して、「ああ、タキ様は男の中の男なんだなぁ……」と言うか。うーん、もちろん美形であらせられるのですが、やはり男の方としての美しさなんだなあ、と。と言いつつ、鷺娘を演じていたタキ様が舞台を放り出したときには「恋人を助けにいくのかぁ」と思ってしまったあたり術中にはまっていますね。女形って男だから!と、黒の着物で駆けつけたタキ様を見て思い出しました。
これ、あまりにわけがわからなかったんでちょっと調べたんですが、タキ様演じる中村歌右衛門てのは大阪道頓堀の役者で、失明しそうになって井戸に身を投げるところを大倉さん演じる土生玄磧(はぶげんせき)に止められて、手術で目を治してもらったことがあるんですって。で、その後江戸で興行している時に、横手組(これのお頭が裕さん)にお座敷で踊れと言われてつっぱねたところ、借金して切腹の危機にある土生先生を救いたければ来て踊れと強要された、とまあそんな感じらしいです。これが歌右衛門を呼び出すために土生先生をはめたのか、たまたま借金していた土生先生が歌右衛門と懇意と分かってこれ幸いと利用したのかは、よくわかんないんですけど。まあこれで、なんで大倉さんがタキ様が来てもちっとも嬉しそうじゃなかったのかはわかりました。申し訳なかったんでしょうね。そんな事情をしらなくても、所在なさげに正座する大倉さんに猫じゃ猫じゃを800回。
それはさておき、ここのタキ様のダンスがほんとにかっこよくて! 演タキ城でいっちばん好きなんですよー。最初普通に踊ってるのに、バックの皆さんがそろって扇子を取り出して、突然ギアが入ったかのように攻撃的になるところがたまらん! 裕さんが大倉さんの首根っこつかんでもってって座らせて小突いてよろめかせてタキ様と対峙してちょっと踊る一連の流れがたまらん(長いな)! 最後、タキ様が扇子の先をぐるっとまわすと打たれたかのように順々に悪党どもが倒れ、最後裕さんののど笛に扇子の切っ先を突きつけて終わる……ここはほんとにしびれますよ! 千両役者ー!


この後の〆が裕さんの「にっぽんいち!」なのもねー、いろいろ思いました。裕さんて、ご自身ジャニーズで、10年も苦労してきて、嫌なものも汚いものもみているであろうに、それでもジャニーズが好きで、尊敬するジャニタレさんにまるでファンみたいにうっとりできる変わったお方です。エイトのメンバーに対してすら「がっかりしたくない」ってこれ相当ですよ。そんな裕さんが、大好きなタキ様に「日本一」と声をかけながら、そのタキ様の舞台を作る不可欠な一員であること、それでもまだうっとりできること。
飛躍しすぎと思われるかも知れませんが、レコメンのパーソナリティは、やはり裕さんと村上さんにしかできない仕事だと思いました。ジャニーズをあこがれでもって縦に貫き、かつ、その夢から覚めないこと。そのくせ「後何年この仕事できるかやな」と冷めきってもいること。ぶっちゃけた話、私ゃ少年倶楽部プレミアム」の司会だってヨコヒナに欲しかったよ(ぶっちゃけすぎ)! NHKさんワンコーナーくれませんかねー。


一気にショータイム。2部について書かない裕さんファンなんて他にいるんだろうか……。でもちょっともう時間がない(泣)。演技についてとんと疎いので他の方にお任せしますー。2点だけ、いつものおかしな巻き舌のような発声が気にならなかったこと、それと、やっぱり裕さんはのどが強いんだなぁと思いました。噛んだことはあれど、かすれたりつぶれたりはまったくしていませんでした。ふとく艶のあるお声でした。
さてショータイム。
初見時は「太陽の子供」。見た印象→やさしいー! 開城前の四天王レコメンで、カツンさんしか飛んでないと言うのをネタにした直後のフライングに、タキ様の溢れるやさしさを感じました! アイドルアイドルしたエイト二人に感慨を禁じ得ない。
その次に見た時は「大阪ロマネスク」。フライングが無くなったと聞いて、「あのやさしさは嘘だったの!?」とショックを受けるも、エンゼル衣装で歌う姿に「やっぱりやさしいー!」なんでも社長御自らこっちの曲の方が良いと仰ったそうで、エイトファンではない方に手っ取り早く「エイトって素敵」と思ってもらうには確かにこの曲の方が良い。なんと言っても、エンゼル衣装がね! やっぱりロマネのデフォはあれですよ。そして初登場時に「エイトって書いてあるからおさがりにできないよ! なんて贅沢!」とファンを喜ばせたあの衣装で歌うところが、いかにも「エイトの代表」として来ましたーって感じでね。ほんとに嬉しかったです。
なにより裕さんのソロが。
もうねー! 確信した! 裕さんは、モリタゴーさんのはちみつヴォイスとタメはるアイドルヴォイスの持ち主です! 言うなればシュガーヴォイス! あまいあまいあまいー! なにがあろうと裕さんソロは諦めない! 甘い、とける、腰砕けるー! もうめろめろです。
最後に見た時は「好きやねん〜桜援歌〜ロマネスク」尺増えてるー! 裕さんソロこそ減りましたが、Jrの子がマイクを持って好きやねんを歌ってくれるのはほんとに楽しかった。16日の昼の部だったか、私の右隣の方ひとりと、左隣の方二人がエイトファンだったようで全てのフリが恐ろしいくらい揃ってしまってまるで四連番状態でした。


そして最後のヴィーナス。踊れていない裕さんを、タキ様含めてみんなで楽しんでくれるのがもうほんとにあったかくて! 2回目以降おじいさん衣装でちょっと残念になるも、最後の挨拶ではきちんとカツラをとって「裕さん」でご挨拶してくれるところにまたやさしさが。間奏部分で誰かを指名してソロダンスを披露させるのも、良い一座になったんだなぁとしみじみしました。
最後に見た時、ステージ上には大道具が集合してまるでおもちゃ箱のようになっていました。小火騒ぎ後の公演で実感しましたが、舞台装置、大道具小道具含めての演タキ城なわけで。それを並べて最後のご挨拶。改めて言います。演タキ城の半分はやさしさでできています!
最後のご挨拶の時、裕さんはいつも「ありがとうございます」のかたちに口を動かします。そんな裕さんが大好きですよ。タキ様の隣で一歩退いて、手を繋ぐところではいつもタキ様から手をとってもらう裕さん。
この本気モードをコンサートまで持続……するのはきついかもしれないけど(苦笑)、渾身の裕さんが見られてほんとうに嬉しかった。なんというか、一つの仕事を通じて劇的に変化する、と言うことが、あまり想像できないんですよ裕さんに限っては。得るものは大きかったと思いますが、演タキ城が、今後の裕さんにどう影響するのか/しないのかがさっぱりわからない。だからこそ、2ヶ月間のこの舞台の上に限っては、これ以上ない裕さんを見られたことを、ほんとうに幸せに思います。
あと一息、見られる物を全部見て、お役に立てること全部やり尽くして、エイトの総大将として帰ってきてください。

*1:この方達が活躍している時には裕さんはいないから