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この人と結婚するかも

この人と結婚するかも

ちょっと良いな、と言うか、たぶん「オンになる相手」だと思うんですが、そう言う人に対してすぐ「この人と結婚するかも」と思ってでも行動は起こさない28歳独身女性が主人公。ああなんかもう胸とか耳とか色々痛い。一番こたえた文章を引用。長いので隠します。

でも二人が思っているほど、私は『運命の人』を待ち続けている夢見る乙女ではない。この歳で、王子様が来ると信じること自体がきびしい。従兄弟の結婚式でも親戚に、結婚しないのはお眼鏡にかなう相手がいないからでしょう、と言われた。よけいなお世話だが、そこまで自分の理想が高いとは思わない。じゃあ、身近にいる誰かでいいかというと、それもまた難しい。だいたい身近にも男性いないし。高い理想があるわけでもなく、現実的につきあえる人を探すわけでもなく、その中間で『この人と結婚するかも』と男の人を見て思っているのが、私なのだ。思っているだけで終わってしまうのは、王子様を夢見ているのと結局は同じことなのかもしれないけれど。その気がないのだと春子ちゃんに言われても、しかたがない。もっと切羽詰まっていたら、とっくにツヴァイとかに登録しているだろうし。

……これ以上なにをいわんか、である。いやほんと、まったく……。


なんかもう「ケン」が次の授業に来るか来ないか、来ないだろうと思うことによって来なかったときのダメージを最小限にしようとするとことか、自販機のとこで時間稼ぐとことか、痛くて目を逸らしそうになった。勝手にがっかりするところも。
読みながら、この方の書かれる主人公に置いて行かれないようにしよう、と思っていたら最後の最後で追い抜かれた感じがする。ああ。
吉川トリコさんは「まっただなか!」という感じがして、中島たい子さんは広く大きな中の短い期間を、前にも後にも続いているのを眺めながら、切り取って見せる感じがする。
中島たい子さん必買いリスト入り決定で。あーこの方ジャニオタの小説書いてくれないかなー(最近こればっか)。