たこ焼き育ち

上のラジオ起こし、あまりに興味深かったのでここは起こしておきたいと思いました。ふたつのことを思ったんですがまずは関ジュの話。
私が関ジュコン見たのは2006年の冬松竹だけなんで今どうなってるかは知りませんが、あの時点ですでに「エイトとは色が違うんだな」「あんまりエイトの曲やらないんだな」「脱がないんだな」と思ったので、今になってヨコヒナがこういうことを言うというのはつまり、ようやっと保護者参観目線(がんばってましたよー)を脱却して自分らと同じ松竹で自分らと同じエンタテイメント業をしていると言うお仕事評になったのかと。これ後輩君たちに聞いてほしかったなー。聞いてほしい。どうにかして届くことを願います。聞いてどうこうしろって言うんじゃなくて、先輩が君たちのお仕事を同業者としてこう評していたよってのを、聞いてほしい。


関ジュのことと言いつつ私はエイトファンなので、何が興味深いってこの話を通じてヨコヒナのエイト観が窺い知れるところがひじょーに興味深い。
「何か言われたらわぁぁぁ言うてたのに」「お前お客さんがこんだけやってくれてんのに」、からは、「がっつき」が対観客に対してのものだったことが見てとれます。今でもお偉いさんに土下座するエイトですが、お偉いさんにがっついて仕事とる、のではなくきてくれたお客さんにがっついて離さないでファンにする、と言う種類の貪欲さだったのでしょう。デビュー当時よく言っていた「一度見てもらえばこっちのもん」に通じるものがあります。逆に言えば、この発言を裏打ちしていたのは彼らの「がっつき」とその自負だったのでしょう。


「がっつけがっつけもっとー。ラジオをしろ」。ラジオスター担としてここは見逃せない! つまり彼らの「がっつき」の基礎に「ラジオがある」と言うことです。
ヨコヒナがエイトの中でぶっちぎりのスキルを誇るのは、とにかく隙間無くしゃべるあの食い気味な話術であり、それが「3秒黙ったら事故」の生ラジオで培われたものであることは想像に難くありません。そしてご本人たちもそれを強く強く自覚している。
しかし、ジュニアの立場で生のラジオってそれやりたいって言ってできることじゃないからー! と言うのは強く主張したい。もちろん惚れ込ませたのはヨコヒナだけど、惚れ込んで事務所にかけあってくれた坪内さんがいなきゃありえないことです。たとえ今かつてのヨコヒナと同じくらいしゃべれる子がいても、坪内さんがいないかぎりラジオスターへの扉は閉ざされたままでしょう。ジュニアに生のラジオって、それくらい冒険だと思う。


そして「たこ焼きを持て」。これはもうひとつの思ったことに深く関係するのでここは裕さんのことに絞って書きますが、かつて「いっつもたこ焼き持たされるー」とぼやいていた裕さんが、たこ焼きにこんなに自覚的になっていらっしゃったなんて……! ラジオありがとう。これを聴かせてくれたラジオありがとう。
「たこ焼きと!」「横山裕がワンセットだよ」ここの掛け合いは、ただの自覚を通り越して(いやこれまた横担傲慢て言われそうだけど言うよ)ミスター関西的な物への自負が見とれませんかね……! たこ焼きを持ってる→ああ関西の子なのねと言う名刺的役割の段階を超えて、「横山裕=たこ焼き」の図式を引き受けるようになるというのはちょっとこれすごいことだと思う。エイトがはちにんいても、たぶん最後までたこ焼きを持つのは裕さんだろう。裕さんがたこ焼きを持っていつまでもエイトの中にいるだろう。
今から後輩にたこ焼きを持たせることは可能だと思うけれど、それこそ裕さんのぼやき道をぐるっとたどって自負にたどり着くまでには気が遠くなるような時間がかかって、その間片手にマイクを持っている子が、果たしておなじところにたどり着くだろうか? たこ焼きをますます邪魔くさいと思ってしまわないか?


関ジュがエイトを否定して育ってるわけじゃないと思うが(笑)、てか、関ジュがどこまで自分たちの舵をとれているのかなんてわからないよなぁ。放し飼いだったエイトのジュニア時代とは違うだろう。エイトという商品の前例ができてしまったんだから。まぁでも各々の憧れの向かう先は自由だから(笑)。
ヨコヒナもエイトの演目を真似しろと言っているわけじゃなくて、姿勢のことを言ってる。卑近な例で恐縮ですが、がっつくエイトを好きな私が、関ジュコンにいちど行ってその後行っていないと言うことは、そう言うことなんだと思う。でももう関ジュファンがみんなエイト好きではないだろうし、関西を売りにするわけではなく東京で活動してる子もいる今は、それが「正解」なこともあるだろうとそれはほんとに思う。


いろんな正解がある中で、エイト自身がエイトの12年を否定しないでこれで行くんだと思っていることがよくわかった。それが嬉しい。ご本人たちが信じていない道を、一生ついてはいかれないよ。
エイトがこれからもお客さんをそらさずがっついて関西にこだわってくれるなら、私はどこへも行かずエイトを好きでいられると言うことだ。それが嬉しい。