おおきい ちいさい 可愛い 大好き

Arashi marks ARASHI AROUND ASIA 2008
9/5 17:30 国立霞ヶ丘競技場


嵐さんと国立関連の検索で、延べ1000人くらいいらしている……(リンク元を地味に足し算した結果)。すごいな……。エイトのオーラスの後も検索増えますが、過去最多だ。まぁ国内では国立だけって言う時点で、物理的に行けない人いっぱいいるもんなぁ。
そんな要請に応えられそうもない書きたいところだけ書くスタンスのうえに、国立競技場の感想より短くなっちゃうかもですがコンサートの感想を。以下ネタバレです。日本ではもう無いけどツアー中だもんね。


「嵐コン」としてはイレギュラーな公演だったと思う。既存曲の大胆アレンジもないし、新装置もない。これがふつうのツアーだったら鉄板過ぎて逆に意外性のないセットリストだったかも知れないけど、そんな想定は意味がない。だってここは国立で、今日は嵐さんの記念すべき国立初公演! 国立競技場でやるべき嵐のコンサートを、嵐さんはひゃくてんまんてん作り上げて見せてくれた。そう思った。


国立競技場ならではの演出と言ってしまえば、すべてがそうだったように思う。
曲順だってそうだった。1曲目がLove so sweetで2曲目がOh Yeah!だった。嵐さんのパブリックイメージをまっしょうめんから受けとめた、きらきらに溢れる始まりだったのも、今この時にここでやるコンサートだったからだろう。
ふつうならまだ盛り上げ曲のあたりかなという序盤で黄昏の空の色に合わせるようにしっとりとした「素晴らしき世界」と「とまどいながら」を並べたこと。「Lucky Man」でサーチライトが暗くなり始めた客席によく映えていたこと。ああ屋外なんだなぁと思った。競技場のぐるりに立てられた嵐さんの旗をなびかす風がほんとうに気持ち良かった。


とんでもない高さまで届く噴水とか、反対側のスタンドにいても熱気が伝わってくるほどの巨大な火柱とか、風に舞う紙吹雪とか、嵐さんが見えなくなるほどのおびただしい数の真っ白な風船とか、プチ北京五輪みたいな花火とか。
大がかりな仕掛けは嵐コンの一部として大いに観客を盛り上げてくれた。


でも、私にとって今回の嵐コンの印象は「すごい」でも「壮大」でも「大がかり」でもない。それはどっちかというと国立競技場寄りの感想だ。
今回の嵐コンの印象は、「可愛い」だ。


あんなに大きい会場で、覚えてることと言ったら

  • 踊ったはずみでズボンのお尻が破けちゃう相葉ちゃん
  • その相葉ちゃんをひきずりたおしてカメラさんにお尻の割れ目(違)をとってもらおうとする二宮さん
  • それをMCで喋ろうとして小学生男子のようにぐるぐるおっかけっこするにのあい
  • しかし自分も台中に失敗して尻餅ついた上に一回転して後頭部打った二宮さん
  • 二宮さんとよく肩を組んでいた櫻井さん
  • その櫻井さんがちょう美少年
  • アンコールのあたりで松様を指差したらその指をがぶぅと噛まれて「人間に噛まれたのはじめて! 動物にはよく噛まれるけど!」ときゃあきゃあ言う相葉ちゃん
  • コンサートの感想を聞かれて花火の感想を言ってしまう大野さん

とまぁ要するに、びっくりするぐらい可愛いことばっかり。しかもその可愛さが、きっちり嵐5人分のちまっとした、つまりはよく知ってるあの可愛さで、その可愛さが、杯のような国立競技場から溢れてこぼれそうだった。


嵐さんのコンサートを初めて見たときだったか、嵐さんが輪になるとものすごく内圧の高い球が生まれるように感じた。どんどん小さく収束していくのにどんどん求心力が高まって、とんでもない勢いで吸い込まれていくような。
国立競技場のまんなかにもやっぱりその球が出現した。その圧力は国立競技場の広さをものともしなかった。あんな大きなところにいるあんな小さな5人が、信じられないような力でぐいぐいとひっぱってくるのだ。その可愛さでもって。
ちいさくかたまればかたまるほど、高められた圧力が外に向けて爆発する。いっぽうの花道で狭い間隔で5人並んで踊ったと思ったら、次の曲では律儀にもういっぽうの花道で、やっぱり狭い間隔で5人並んで踊った。


そしてもういっこ、今回のコンサートを「可愛い」に決定づけたのは、相葉ちゃんのソロだ。
私はこないだのドームツアーに不参加だったので、あのソロを見たのは初めてだった。てか、アルバム買ってないんで聞いたのも初めてだった。なにあの可愛い佳曲! 相葉ちゃんのソロって今まであまりピンとこなかったんだけどいきなりチャンピョンきたよこれ!


(ところで話がそれますが、相葉ちゃんソロのあまりのすばらしさにどうしても聞き直したくてとりあえず相葉ちゃんとにのちの曲だけ聴かせてもらいました。したらにのちが殿様キングスじゃないですか。ちょっとどうして誰か言ってくれなかったのー(誰かって誰だよ)! しかもあばずれ系! 古風な純情路線だったにのちとしては新機軸! ぎゃーこれさいこうー! えーとこれは音源手に入れないとですか。レンタル屋に初回なんてないですよね。大人パワー使ってがんばらなくちゃいけませんか。どっかにソロ曲の方のディスクだけおっこってませんか(大人パワーはどうした)。)


相葉ちゃんの話に戻って、上下ピンクのフードと短パン、私服にはちょっと派手かしらでも相葉ちゃんならいけるかもといういでたちで現れた相葉ちゃんがNA NA NA……ってやり始めた時点でもう可愛かった。ジュニアっ子を引き連れてセンターステージでしゃきしゃき踊る相葉ちゃん。そんでサビのフリが! もーーーーかーあーわーあーいーいー!!!!! 手を回して手を振って、その後の「誰のために歌うの?」でいちばんぼし見つけた! とばかりに指を立てて空を指す伸びやかなポーズにもう 撃 沈 。歌詞のクエスチョンマークすら可愛い。しかもさいご「ハログッバイ」で手をわきわきって! 天空席は吐息混じりの「可愛い……」に満たされていた。最後のバンドおよびメンバー紹介のところでもバンドの演奏で「ハログッバイ」のとこだけやってらしたから、ご本人もこのソロにびしばし手ごたえを感じてらっしゃるんじゃないかしら。ドームコン見てないんでいまさらな感想かもしれないが。
私はもう帰ってきてから宿題くんの相葉ちゃん見ても「星の王子さまがいるわ……(るらーん)」みたいなことになってて正直ただの変人である。普段は相葉さんて書くことが多いけど、国立見てからこっちずっと「相葉ちゃん」。相葉ちゃんを相葉ちゃんて呼び始めた人すごいね! 私に相葉ちゃんの何がわかるわけじゃないけど、青年になっても「名字にちゃんづけ」がいちばんしっくりくる相葉ちゃんの面目躍如たる可愛さはこれじゃないかと思った。あのソロの可愛さは尋常じゃなかった。なにをせずとも、なにをできなくともアイドルであることのできる奇跡のような相葉ちゃん。


その相葉ちゃんのソロだけが、前半にぽんとおかれていた。正しいセットリストを覚えているわけではないけれど、相葉ちゃんと他のメンバーのソロの間に随分間があった印象がある。
初の国立、そこでやる最初のソロ、相葉ちゃんがじゃあまず俺が行ってくるよ!と元気に飛び出してきた、そんな風に思えるタイミングだった。曲と、場所と、相葉ちゃん自身、その何もかもが渾然一体となって可愛かった。


嵐コンで見聞きした「可愛い」は、姿形とかそう言うことだけじゃなくて、つまりはこういうことかなと。自分で意味するところは、スピッツの「君と暮らせたら」に出てくる

可愛い歳月を 君と暮らせたら

この可愛いが一番近い。


あとちまっと可愛かったと言えばにのちのハンバーグおててを忘れちゃいけない。ソロがまさかの「虹」。ちいちゃいおててで鍵盤を押さえるにのちはもちろん眼鏡で、でも最後外す前に2回くらい弦に手を持っていって迷っちゃって、そこが決めきれなくて可愛かった……! イヤホンをひっこぬいてからようやっと眼鏡を外して「ありがとう」。こんな完璧なオリーブ・ボーイをほっておく意味がわからないマガジンハウス(何度目かの主張)。


聖火台とか、国立競技場のちからを借りた大きな演出ももちろん心に残ったし目に焼き付いたのだけれど、嵐5人の国立のキャパを溢れさせるほどの可愛さが、終演後私を満たしたものだった。それは、外周代わりのスケステからいっしょうけんめい手を振っていた時間の長さに比例したのかも知れない。「お手振り曲なんざいっそいらん」派の私だというのに、あの距離で手を振って振り返すことができるのが本当に楽しかった。


嵐さんは大きくなった。担当でもない私がわかるほど目に見えて。それでも嵐さんは可愛かった。大きくなっても嵐さんの可愛さは嵐サイズで、かたまればかたまるほど自分たちの放つ衝撃波がそらおそろしい距離に達するのがわかっているようだった。
コンサート終盤、センターステージからメインステージへ、5人でぎゅっと肩を組んで歩く嵐の後ろ姿はちんまりしていても、7万人とそこにいなかった数万人の思いをしょった男の子たちの背中だった。